19世紀末、ロンドンで起こった怪事件。
弁護士のアタソンは、友人・ジキル博士の助手であるハイド氏が少女に暴力を振るう現場を目撃する。
街を跋扈する凶悪犯の素顔とは?
ジキルとハイドの関係を詮索するアタソンは不可解な謎に突き当たる…
「あれは本当にハイド君だったのか?」
二重人格の代名詞として名高い傑作小説を漫画化。
この物語において、ジーキル博士は自身の善と悪の心を自ら作った薬によって分離させてしまいます。
その事を発端として、ジーキル博士の中にハイドが生まれ、物語は不幸な結末へと向かって行くわけです。
ジーキル博士は自分の中の醜悪と向き合おうとしなかったため、ハイドという化け物を生み出してしまい、自分自身も善い行いを続けることに疲れ、心を壊してしまいます。
善と悪は決して切って離せるようなものなのではなく、持ちつ持たれつの関係であるのでしょう。
ジキル博士は、最後にはハイド氏から元に戻れなくなり、自室にこもるが、ついに自殺して果てる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2015年4月30日
- 読了日 : 2015年4月30日
- 本棚登録日 : 2015年4月30日
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