現代史の通史というより、主に太平洋戦争の戦史と戦後の核実験関係。特にサイパンやペリリューの惨劇や、核実験で顧みられなかった島民の描写は胸に残る。また、多く移民していた沖縄県人が朝鮮・台湾人と並び「二等」国民扱いされていたたことが随所で強調される。
WWIへの日本の「押しかけ参戦」による占領とその後の委任統治。日本の艦隊決戦思想と米の島嶼占領・本土攻撃の思想のずれ。そして著者は、南洋群島攻略が海兵隊を巨大化させた、という。
経済的利益に加え、軍事面でも防衛線を本土から遠くに置こうとした思考自体は分かるとしても、制海・制空権を失えばどれだけ悲惨か。
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- 感想投稿日 : 2023年10月17日
- 読了日 : 2023年10月17日
- 本棚登録日 : 2023年10月17日
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