たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ

著者 :
  • KADOKAWA (2023年3月28日発売)
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本棚登録 : 444
感想 : 17
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過去に戻っても、何度やり直しても変えられないことはある。最後は過去を変えられないまま終わるところも良かった。
その人が望まない限りその人の心の内側、核心に触れるのは不可能なのかもしれないと感じました。
自分の心がすり減っていることを自覚することは大事だと思う。どんなに恵まれた人でも、ある日ふと死にたいと思うことは誰にでもあると思う。そこにたまたま自殺できる手段、環境があったかどうかで変わっちゃうのかなと。
鈴白くんがなんで自殺したのか知りたかったけど、あえて明かさないところも良かった。主人公と同じ目線で、なんでなのかわからないまま助けられなかった絶望を一緒に味わいました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月14日
読了日 : 2023年12月14日
本棚登録日 : 2023年11月11日

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