毎巻ながら、絵はとにかく良い。
ただ、物語としては消化不良感が強かった。燃えるキリンのいる世界と現実世界が、どのようにリンクしているかはよく分からなかったし、(みゆたん、まろにえ、プードルが、最後に現実世界にいたのは何故なんだろう)イタルが過去や実体を持つ存在なのか概念的な存在なのかも分からなかったし、また、児童虐待という重い問題をテーマにしていながら、描き方はどうにも一面的で説得力が感じられなかった。
「考えるな、感じろ」系の作品だったということなのかもしれないけれど、2009年の第1巻発売から数えて、10年余り追ってきた手前、やはりもう少し結末に納得したかった、と思ってしまうところ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2021年2月21日
- 読了日 : 2021年2月21日
- 本棚登録日 : 2021年2月21日
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