指輪物語 (3) (評論社文庫)

  • 評論社 (1992年7月1日発売)
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感想 : 98
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『指輪物語』9分冊の第3巻。
4人のホビット、ひとりのドワーフ、ひとりのエルフ、ふたりの人間、そしてひとりの魔法使い―――9人の仲間が出揃い、指輪を捨てるための旅が本格的に始まる。旅の仲間には大きな力を持つ者もあれど、絶対的な英雄はいない。そのことが物語に説得力と緊張感を持たせているのかもしれない。ガンダルフがビルボへ言ったように「大いなる出来事の中では、どんな英雄も小さな役割しか果たさぬ」のであり、それは前作『ホビットの冒険』で語られたことと同様なのだろうと思う。

見せ場としては、裏切りを明らかにした筆頭賢者・白のサルマンへ向けた、灰色のガンダルフの台詞が格好良い。今後、両者が全面的にぶつかる戦いがどのように描かれているのか、期待が高まる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2018年8月21日
読了日 : 2018年8月21日
本棚登録日 : 2018年8月20日

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