ルポ 不法移民――アメリカ国境を越えた男たち (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2017年11月22日発売)
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調査対象の中に入り込んで
そこでの実体験や得た情報などを
解析する社会学の方法を用いてこの本が書かれました。
著者は 日本人ですが 約二年間 
不法移民の人達が 仕事を得る場所に 行き そして共に仕事をしたり 語らったそうです。

ルポなので 
こんな事が起こったとか 
彼らはこんな事を語ったとかが 書かれていました。

最後の章は きちんと考察して まとめてありましたが 報告書みたいで 硬い文章でした。

この本を読んでみて
現在のアメリカの不法移民の 一握りの様子がわかりました。
どこもそうですが 悪い人も(ドラックの常習とか)いるし 良い人もいます。
生活が苦しいから 仕方なしに 国境を越えて 働きにきたけど なかなかまとまって 稼げず アパートの家賃も払えなくなって 路上生活に・・・
そうなると 国に残してきた家族との連絡も途切れてしまい・・・
不法だから 暴力を受けたとしても(移民の人が悪い事したのではなくただ単に意味もなく受ける事もあるようです)
アメリカの警察は守ってくれないし・・・・
病気や怪我もできないし・・・

なんか やるせないですね。

そうそう 移民は 陸からだと思っていましたが
最近は 空路からも増えてるそうです。

となると 島国の日本も アメリカの後をいつも追っかけているので 同じ様な問題に向かう事になるのかしら??

考えさせられる 内容でしたね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月6日
読了日 : 2022年7月6日
本棚登録日 : 2022年7月6日

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