永倉 萬治の最後の短編集。
なぜか最初に最後の作品を手にとってしまった。
色っぽくて、ふわふわと物語りは進行しますが、一貫しているのは男の悲哀。
やけっぱにになってるわけではないにしても、リストラや、退職といった人生の選択をした後の心の空白をうまく表現していたりします。
個人的には最後の「人蕩し」があっさりしていて好きでした。
お座敷小唄の「猫じゃ猫じゃ~といいながら」と謡う一文に悲哀が凝縮されているかなと。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
短編
- 感想投稿日 : 2010年9月21日
- 読了日 : 2010年9月21日
- 本棚登録日 : 2010年9月21日
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