古典文学作品のコミックス化の企画はたまに見かけますが、本単行本は太宰治。執筆陣の多様な解釈で、時代ものあり、現代もの(YoutubeやTwitterやスマホも出てくる)ありの面白いアンソロジーになっています。
それにしても「太宰にはツイッターがよく似合う。」
作家さんそれぞれの個性が出ていてどれも面白いのですが、出色だったのは、羽生生純さんの現代版「親友交歓」!まさに羽生生純さんの作品なのですが、まぎれもなく太宰治の「親友交歓」。
マキヒロチさんの作品「恥」もとてもよかったです。漫画家宛に上から目線のウザいリプを送り続ける男。原作と性別が逆転していて、舞台も現代に移っているのですがこの違和感の無さ。おかしさと哀しさ。
太宰治の痛くてダサくてちょっと哀しいんだけど思わず吹き出してしまうテイストがバラエティーに富んだ編集で楽しめます。
そして原作を久しぶりに読み返してみたくなったので、青空文庫でダウンロード。便利だなあ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2013年12月12日
- 読了日 : 2013年12月12日
- 本棚登録日 : 2013年12月12日
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