つながりっぱなしの日常を生きる: ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの

  • 草思社 (2014年10月9日発売)
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デジタルネイティヴとも言われるティーンとSNSとの関わりについて米国内での2005年から2012年に渡る聞き取り調査の報告。

特に真新しい意見は無かったが、アメリカのティーンが想像以上に抑圧されている事が分かった。ソーシャルメディアが若者たちを侵しているのが問題、というよりは、社会的、経済的、人種的に抑圧されている若者達が「生きて」いられるのがインターネットの中しかないのが問題であるし、そのインターネットの中ですら交流は階層別になり、息苦しい場所になっていっているというのがさらなる問題であると思う。

SNSの利用に関しては、ここ数年SNSーーTwitterやFacebook、Tumblr、Instagramなどーーを日常的に使っている人なら大体感じている事が書いてあると思う。普通の事を、やや分かりにくい直訳っぽい文で書いてあるので途中少し退屈した。どうやら年配の教育者やインターネットに疎い保護者に向けた本のようだ。数字のデータが全然無いのが残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2015年1月4日
読了日 : 2015年1月4日
本棚登録日 : 2015年1月4日

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