新・人間革命 (第7巻) (聖教ワイド文庫 17)

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  • 聖教新聞社出版局 (2004年7月1日発売)
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感想 : 5

著者、池田先生(1928~2023)の作品、ブクログ登録は9冊目。(対談集を含む)

で、本作の内容は、次のとおり。

---引用開始

【文化の華】
1962(昭和37)年10月22日、アメリカのケネディ大統領は、キューバにソ連の攻撃用ミサイルの発射基地が建設されていると演説。

米ソ間の緊張は一気に高まり、人類を全面核戦争の瀬戸際に追い込むキューバ危機がぼっ発した。息づまる攻防のなか、28日、米ソ両首脳は破局の回避で合意する。

11月、恩師に誓った300万世帯という平和勢力を達成。そうした時、伸一のもとにケネディ大統領との会見の話がもたらされる。

【萌芽】
1963(昭和38)年1月8日、伸一はアメリカを最初に、欧州・中東・アジアを巡る世界一周の平和旅へ。アメリカではハワイ、ニューヨークに支部が誕生し、ロサンゼルスを加え、3支部へと発展。

生命を削る思いで一人一人の友を激励する伸一に、相呼応して新たな人材群が信心に奮い立つ。目覚ましい成長の姿を示しながら、各地に地涌の若芽が育ちゆく。

【早春】
欧州でも、ヨーロッパ総支部・パリ支部が結成。伸一の間断なき激励行は、スイス、イタリアでも。アジアにも世界広布の流れが着実に広がり、香港で3地区が結成。

1月27日、帰国の途に就く伸一は、飛行機のエンジントラブルのため、予定にはなかった台北(台湾)経由の便に変更。空港には、ひたすら彼の訪問を待ち望んできた友が集い、劇的な出会いが実現した。

【操舵】
1月24日夜、総本山を下山し、新潟駅まで帰る会員約900人が乗る団体列車が豪雪のため、宮内駅で立ち往生してしまう。地元同志は、おにぎりや豚汁など真心の支援を続け、車内の友も懸命に耐え抜く。創価の同志愛が輝きを増すなか、約93時間ぶりに運転が再開される。

4月9日、台湾の台北支部は政府の命令により解散。メンバーは弾圧の嵐にも「冬は必ず春となる」と耐え、27年後、晴れて認可を受ける。

---引用終了


気になった箇所は、

【早春】p260

「レバノンには、まだ学会員は一人もいなかった。」

レバノンでは、キリスト教徒とイスラム教徒が併存しているようです。
さすがに、仏教徒は少数派。
イスラム教徒は、スンナ派、シーア派、ドルーズ派がいるようです。
この中で、ドルーズ派というのは、初めて聞きました。
ちょっと調べておきます。

---引用開始

ドゥルーズ派(ドゥルーズは、アラビア語: الدرزية‎, al-Durūzīya)は、レバノンを中心に、シリア・イスラエル・ヨルダンなどに存在するイスラム教(イスラーム)系の宗教共同体。レバノン内戦時は、キリスト教徒のマロン派と激しく対立した。

---引用終了


【操舵】p358

「吉田石松の無罪判決に喝采を送った。」

吉田石松さんは、冤罪で投獄され、50年かけて、無罪判決を勝ち取った、「昭和の巌窟王」と言われる方です。
ウィキペディアには、次のように書かれています。

---引用開始

吉田岩窟王事件(よしだがんくつおうじけん)は、大正時代に発生した強盗殺人事件。この事件は名古屋の小売商が殺されたものであったが、殺人事件そのものよりも、被疑者の虚偽の供述から吉田石松が警察に主犯として逮捕され、その後、吉田石松が冤罪を訴え続け、事件発生から半世紀後に再審で無罪を勝ち取った事件として紹介されることが多い。有名な冤罪事件の一つである。この事件は冤罪事件として、日本弁護士連合会が支援していた。 

---引用終了

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 1963年
感想投稿日 : 2024年1月8日
本棚登録日 : 2024年1月7日

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