新・人間革命 (第12巻) (聖教ワイド文庫 26)

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  • 聖教新聞社出版局 (2006年9月1日発売)
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著者、池田先生(1928~2023)の作品、ブクログ登録は14冊目。(対談集を含む)

で、本作の内容は、次のとおり。

---引用開始

【新緑】
1967年(昭和42年)5月、会長就任7周年の本部総会を終えた山本伸一は、アメリカ、ヨーロッパ各国歴訪の旅に出発した。

アメリカでは、未来の大発展の布陣として、総合本部を発足。フランスでは新緑のパリ会館の入仏式に出席した。

訪問した各地で、新しい青年たちが喜々として活動に励む姿があった。ニューヨークではダンサーなど、芸術家を志す青年が台頭。パリでは女子部の活躍が目覚ましかった。

伸一は、イタリア、スイス、オランダでも、寸暇をさいて青年と会い、全力で励まし、広布の若芽の育成にあたった。

【愛郷】
帰国後、伸一は、国内各地を激励に回り、同年6月には、長野県の松代へ走った。

松代の同志は、2年前に始まった群発地震のなか、この地を寂光土にと決然と弘教に立つ。伸一は同志に、地震に負けず、模範の国土、組織を築こうと、渾身の励ましを続ける。

8月には岐阜・高山市に。江戸時代、悪政に苦しんだ飛騨の地から、幸福の花園をと語る伸一。郷土愛に燃えた同志の献身の行動は、地域の発展にも大きく貢献していった。

【天舞】
9月、創価文化会館の落成入仏式を終えた伸一は、四国・九州指導へ。

10月15日には、東京文化祭が国立競技場で開催され、伸一が見守るなか、出演者6万2千人の民衆絵巻は大成功を飾る。その偉業の陰には、人文字の下絵や各演目の振り付け等に献身する人々の支えがあった。また出演者の一人一人に、自己の壁に挑み、限界を打ち破る、幾多の勝利のドラマがあったのである。

同月下旬、「ヨーロッパ統合の父」クーデンホーフ・カレルギー伯爵が伸一を訪問。世界平和の実現へ、仏教、そして学会に期待を寄せる伯爵と伸一は深く共鳴し合った。後年、2人の対話は、対談集『文明・西と東』に結実する。

【栄光】
1968年(昭和43年)の「栄光の年」を伸一の詩「栄光の門出に」で出発した学会は、広布への歩みを加速する。

4月8日、東京・小平の地で創価高校・中学の第1回入学式が行われた。牧口初代会長が弟子に託した創価教育の具体化であり、伸一が会長就任の直前、開校の準備に着手して以来の夢の実現だった。

伸一は創価学園に幾度も足を運び、生徒一人ひとりを我が子のごとく激励。彼の慈愛に包まれ、生徒たちは大きく成長していく。

創価学園を“原点”に、創価教育は大学、小学校、幼稚園へと展開。卒業生は、全世界を舞台に社会貢献の実証を示している。

---引用終了

気になった箇所は、p349~p356。
ここに、創価学園の寮歌1番が掲載されている。
他の箇所に掲載されていた2番以降と合わせて、次に転載する。

【1番】
草木は萌ゆる 武蔵野の
花の香かざし 鳳雛の
英知をみがくは 何のため
次代の世界を 担わんと
未来に羽ばたけ たくましく

【2番】
小鳥はさざめく 武蔵野の
草に遊びし 鳳雛の
情熱燃やすは 何のため
社会の繁栄 つくらんと
未来に羽ばたけ 意気高く

【3番】
秋風荒れし 武蔵野の
木間にたたずむ 鳳雛の
人を愛すは 何のため
民に幸せ おくらんと
未来に羽ばたけ 誇り持ち

【4番】
白雪つみし 武蔵野の
空へ舞いゆく 鳳雛の
栄光めざすは 何のため
世界に平和を 築かんと
未来に羽ばたけ その雄姿

【5番】
富士が見えるぞ 武蔵野の
渓流清き 鳳雛の
平和をめざすは 何のため
輝く友の 道拓く
未来に羽ばたけ 君と僕


この寮歌、当初は寮歌でしたが、今は、創価学園の校歌になっています。
そして、作詞者ですが、【1番】から【4番】は、大倉裕也。【5番】は、山本伸一です。


そして、本作品の主な登場人物とモデルは、

・山本伸一---池田大作(1928~2023)
・十条潔---北条浩(1923~1981)
・正木永安---貞永昌靖(ジョージ・ウィリアムズ)。アメリカSGI理事長だった。
・原山幸一---原島宏治(1909~1964)
・原山高夫---原島嵩(1938~2008)
・小西武雄---小泉隆
・清原かつ---柏原ヤス(1917~2006)
・秋月英介---秋谷栄之助(1930~)
・関久男---辻武寿(1918~2012)
・泉田弘---和泉覚(1912~2005)
・大倉裕也---小倉裕児

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 1967年
感想投稿日 : 2024年2月20日
本棚登録日 : 2024年2月20日

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