大々的に聞き書きをうたっているが、
文章もテープ起こしをしたもののまま、という感じ。
ただ、そのおかげで口調が伝わってきていて、
黒田の殿様はこんな喋り方をするのだな、と思う。
とても印象的なのは、学習院時代までの思い出。
赤坂の屋敷で本家の当主に年始の挨拶を行うエピソードなど、
江戸時代の名残りを感じさせる。
あとは著者が地元入りしたときのこと。
やはり、若殿として歓待されるのは歴史を背負っている証左。
でも、著者の母はやはり、母親。
そんなエピソードも盛り込まれている。
読書状況:読み終わった
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書籍
- 感想投稿日 : 2010年5月29日
- 読了日 : 2010年5月27日
- 本棚登録日 : 2010年5月27日
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