七十四秒の旋律と孤独 (創元日本SF叢書)

著者 :
  • 東京創元社 (2020年12月21日発売)
3.96
  • (16)
  • (18)
  • (11)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 216
感想 : 22
5

人工知性が紡ぎだす物語。最後の短編「巡礼の終わりに」を除き人口知性(マ・フ)の視点で展開されるのだが、人類は脇役です。人口知性にはやっぱり引き付けられる魅力を感じてしまいました。しかし、果てしない時間を生き続けるというのはどんな感じなのだろうか。想像するとため息がでます。そんな果てしない時間のなかで変わることがなかった人口知性も「人間」の登場がきっかけで、あっけなく変わる。人生も同じかもね。とにかく、この物語は、グッときました。お勧めです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2023年4月17日
読了日 : 2021年3月28日
本棚登録日 : 2021年3月28日

みんなの感想をみる

ツイートする