これがメンタリズムです メンタリストになれる本

  • 幻冬舎 (2012年11月9日発売)
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感想 : 52
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チェック項目13箇所。筋肉というのは実はとても正直な動きをする、物をもっているときと持っていないとき、そして、何かを意識しているとき、していないとき、それは微妙だが確実に筋肉に動きが生じるのだ。気を散らされたりプレッシャーを与えられたりすると、人の心は逃げたくなる、逃げる先は、自分が最初に「これ」と決めたイヤホンであることが多い、つまり、初心に意識を戻すことが多いのです。人間の筋肉と脳は、神経によって密接に結び付いている、だから人間が頭で考えたことは、必ず筋肉の反応に出るし、逆に体を動かすことによって、脳に特別なイメージを与えることもできる。誰の私物なのか当てるパフォーマンスの場合、参加してもらう人全員に「いいえ」と答えてもらうとき、声の高低よりもわかりやすいのは、「いいえ」を言うときの「態度」なのである。男性の場合は、意外と小心者が多いようで、「いいえ」と言った瞬間、わかりやすく目線をそらしてしまうことが多い、一方で、女性の場合は「いいえ」と言いながら、目を見開いたり、わざと目線をそらさないで勝負をしてくる、嘘にまつわる人間の反応というのは、つくづく興味深いものだ。目線が流れない人、もしくは下を向いてしまう人は、”バレないようにしなきゃいけない”自分のことで精いっぱいになっている可能性があるので、嘘をついている場合が多いというわけだ。人間は「当たるはずがない」と思うと同時に、心のどこかで「当ててほしい」と思っていると僕は考えている、または、「当たるはずがない」と思っている自分が「当てられた」ということに、ものすごく意味を覚えるものなのである。目を開き、口を開き、耳を開放し、同様に心を開いて情報を自分の中に取り込もうとする、その”心が開いている”ときこそ、人が何かを信じやすく、説得されているとき。「観察」とぴうのあh、単に相手の姿かたち、行動を「見る」のではない、目線、口の開き方、体の向き、姿勢、つま先の位置などを細かく観察し、さらに踏み込むなら、その人の言葉、動作、こちらが発した言葉や行動に相手がどう反応するかという「能動的な観察」も含まれる。そもそも人類は、相手の意思を読み取ったり、自分の意思を伝えることに地球上で最も長けている生き物だ。人間は知られることは不安だけれど、知られたい、興味をもってもらいたい、認めてもらいたいという欲求を持った生き物なのだ。マジックがいけないわけでは断じてない、マジシャンという肩書きが嫌なのでは決してない、ただ僕らは、メンタリズムという新たな分野を切り開きたかっただけなのだ。「批判されることで理論は洗練される。否定も受け入れ、利用すること」。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 参考書
感想投稿日 : 2013年3月23日
読了日 : 2013年3月22日
本棚登録日 : 2013年3月22日

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