リンゴの絆: “奇跡”を支えた真実の人間ドラマ

著者 :
  • 主婦と生活社 (2010年2月1日発売)
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感想 : 12
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チェック項目6箇所。この本を手に取っているあなたにとって、「親友」とはどんな存在ですか? 「親友」と聞いて、誰の顔が思い浮かびますか? いなくなったら困る、無二の存在はいますか? どん底を経験した私だからこそ、見えたものが「真の友情」です、そんな関係は、「絆」という見えない強い鎖で結ばれているのです、「絆」があればどんな局面に際しても、関係が切れない。日本で一番農薬が使われている地方自治体は青森県です、そしてその3分の1が、日本のリンゴ生産量の半分弱を占める津軽地方で使われています。リンゴを作るために自分や家族が農薬で身体を壊すなんて、それを食べる人間の身体にもいいはずはない、そんなリンゴを食べて、誰が幸せになるのでしょう。眼下に広がる弘前市街地の夜景、どん底の自分にも、平等に美しい光景が見えるのです、生きているって、素晴らしいことだと思いました、死んだら、いっさい終わり、生きていれば、どんな状況であれ、美しいものを見られる、生きている限り、諦めなければ、チャンスはあるかもしれない。普通では考えられないことが、私の身の回りで起こるのです、たいてい銀行は3ヶ月と返済を待ってくれません、ましてや10年なんて、ありえない年月です、サラ金など、1週間と待ってくれません、けれど、私の夢を応援してくれて、待ってくれました、みんなの力を借りて、今までやってこれたのです、私はこの地球上で一番幸せな男です。木村さんがリンゴの木に行なっている「声かけ」について、声をかけない木が枯れてしまったという理由も、まだ解明されていません、しかし、最近では植物は我々の想像以上のコミュニケーション能力を持っていることが科学的に分かってきています。「米を作っているのは人間ではありませんよ、稲や土です。みなさんの身体の中に米粒がひとつでも実りますか? 実らないでしょう」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 農家・畑
感想投稿日 : 2013年7月8日
読了日 : 2013年7月8日
本棚登録日 : 2013年7月8日

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