お化け屋敷についての本です。
別にアトラクションとかの話ではなく、プロデュースする話なのです。
【内容を簡単に紹介】
詳しく書いてしまうと面白さ半減なので簡潔に。
元・お化け屋敷の名物バイトと、元・お化け屋敷の雇われ店長による、
悪だくみあり苦悩ありの、お化け屋敷プロデュース!
【心に残った点】
お化けが一番怖いものって何だと思います?
退魔師?
違います。
それは・・・
人間です。
もっと具体的にいえば、
「夢と現実の区別がつかない人」。
イメージしやすく言えば、ディズニーランドでミッキーやミニーの身ぐるみはごうとしたりする人です。
ディズニーランドも、お化け屋敷も、本質は一緒。
入口をくぐったその瞬間から、夢の国ならば"そこへ迷い込んだ人間"として、
お化け屋敷なら、"ある廃墟へ偶然立ち入ってしまった人間"として、
お客様は"非日常"を生きるわけです。
様々な"設定"が生きてこその、"擬似体験"なのに、そこに"日常"を持ちこんでしまっては、全てがぶち壊し。
さて、私も最近そんな目に会いました。
今年の夏、ある中学校の地下体育館を借り切り、お化け屋敷を作る、というイベントをやりました。
生まれて初めての"お化け"役。ハラハラドキドキしながら当日を迎えました。
しかし当日、残念なニュースが。
「かぶり物はいでくるんだよ~」
「抱きついてくるんだよ!」
そう、ここにもいたのです。"この種の人"が。
このほかにも、
一回入った人がもう一度入って、片っ端からでかい声でネタばらししながら歩いている、ところも確認しました。
せっかく、驚かされることを楽しみにしてきている人がいるのに、悲しくなりました。
私自身も、自分が隠れている場所をばらされたことがありました。
(その時は、出るもんかと思い、出ませんでした。このほかにも色々やられました)
さすがに、対策を考えよう、と言うことになりました。
この本で出てくるお化け屋敷では、スタッフが注意しに行くそうです。
来年やるときは考えようかな。。。。
お化けにクリンチ決めるとか、何がしたいのかと。
エンターテイメントは、日常から切り離された、"別の世界"。
客として参加する時は、細かいことは気にせずに"非日常"を楽しむことが大事なのだと思います。
【薦めたい人】
お化け屋敷が好きな人、お勧めです!
- 感想投稿日 : 2011年11月11日
- 読了日 : 2011年11月2日
- 本棚登録日 : 2011年11月2日
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