ごんげん長屋つれづれ帖【三】-望郷の譜 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社 (2021年9月9日発売)
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【収録作品】 一番かみなり/藍染川/老臣奔走す/望郷の譜

「一番かみなり」 旗本の小倅たちに灸をすえるお勝。一方、屋敷に置いてきた息子の成長した姿を垣間見て動揺する。
「藍染川」 染め師の仲三・きわ夫婦。酒癖が悪く、浮気相手に入れあげている仲三に、娘と息子は愛想を尽かしていた。
「老臣奔走す」 主人のために自分の家宝を質に入れようとする老臣の苦労を見かねたお勝は、事情を調べて入れ知恵する。
「望郷の譜」 錺職の彦次郎・およし夫婦。二人の故郷から二人を知る人物が現れ、彦次郎は長屋を出ようとする。その矢先、およしが倒れる。

頼まれても頼まれなくても、知ってしまったら首を突っ込むお勝。お節介焼きだが、そのお陰で物事が動くこともある。前はうっとうしいだけだったが、そのありがたみもわかる。今となっては貴重な存在だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代
感想投稿日 : 2022年8月15日
読了日 : 2022年8月15日
本棚登録日 : 2022年8月15日

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