要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑 (サンクチュアリ出版)

著者 :
  • サンクチュアリ出版 (2020年4月7日発売)
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感想 : 112
5

凄くわかりやすかったです! パッと見てわかる、その状態はストレスなく読み進めることができました。

とても基本的なことなので、社会人として何年もそつなくこなしてきた方々には響かないでしょうけれど。社会人になって間もない方や、仕事の手前、準備段階からよくわかっていない方には良いと思います。
わたし自身、こういったことを誰かに教わったことも、自ら学んだこともなかったので、真似したいと思うことが数多くありました。読んで良かったです!


(以下、読みながら綴った感想)


2023/03/07 p.002-055

p.031
“この「何をするんだっけ?」をなくす仕組みが、CHAPTER 1でお伝えした「手順書をつくること」です。手順書こそが段取りの悪さを解消する第一歩。”
そうですね。何をやればいいのかわかっていると、止まる時間が短いです。それに別のことをしたくなった時、「こっちが先!」と自分を止めることができます。

それに、今後自分に後輩ができて、やり方をお伝えする時にも役立ちます。自分がわからなかったところは、別の人もわからない可能性があります。
最初からわかる人でも、気をつけるポイントになります。どんなに凄い人でも、人間ですから。心身の状態が万全である日が毎日続くとは限りません。不調な時でも指針があると、心強いです。

p.032
“完全にキャパオーバーです!”
少し前の自分です……。
というか、ページ数の横にも文字があったのですね。読まずにページをめくってしまうところでした……。気づいて良かったです。

p.033
“仕事がうまくいかないときや、思うように進まないとき。そんなときは自分を責める前に、仕事の手順書が未完成なのだと考えましょう。”
ポイントに“悪いのは自分ではない”と書いてくださるのは、ありがたいです。わたしは、つい、自分を責めてしまうタイプの人間なので……。

p.039

スケジュール感を鍛えるには次の3つが大事であることがわかります。

・細かい手順に分解
・手順に締切を設定
・実際に可能か確認

どんなお仕事も、基本的にひとりきりではないので、この確認は大事ですね。お相手の都合や、お相手の仕事スピードも違います。

同じタスクでも、上司によってフィードバックをいただくタイミングは違いました。上司Aの時は数日後、上司Bの時は当日中に返ってきました。
それぞれの仕事の向き合い方があるので、どちらが良いとわたしが判断するところではありません(そもそも、他人を変えることはできません)。タスク内容としては、どちらのタイミングでも問題ありません。
ただ、わたしが動くタイミングを変えました。そのタスクは「公開する」という次のタスクがあるので、上司Aの時は公開したい日の前週のうちにパスしました。上司B時は公開日が近くなってから、パス。
(例えば、2023年3月7日公開予定なら、上司Aの時は3月1日くらい、上司Bの時は3月6日くらいにパス。なお、公開日は絶対ではないので、数日前後しても構いません)

p.040~041
「あの件どうなった?」は本当に焦ります。過去の自分の行動をすべて覚えていません。
手順書に日付と「済」を記入するだけでそれを解決できるなら、やるっきゃないですね。先輩もこれを苦手としているので、お伝えしておきます……。

p.042
“急な仕事が入るとパニック”
はい、わたしです。すぐパニックになります……。

p.043
“「割り込みタスク」はあって当たり前。”
嗚呼、納得しました。タスク管理の動画なり文章なり、情報収集をするようになって気がついたのですが、みんな、タスク数を抑えていました。
「何故もっとタスクを増やさないのだろう……」と不思議だったのですけれど、実際に働いてみると確かに、「そのくらいのタスクでなければこなせない」と感じます。予想以上に時間がかかってしまったり、予想外のタスクが舞い込んできたり、意外と忙しいです。

社会人としての常識なのかもしれませんね。“「割り込みタスク」はあって当たり前。”

p.046
“ウェルテルでもないのに、仕事中ずっと悩んでる”
この一言、好きです。

p.054
“お客様から優しいフォローの言葉をいただいたのですが、”
怒鳴り散らすようなタイプではなくて良かったです……。


2023/03/11 p.056-135

p.070

 このような仕事の先送りは、なぜなくならないのでしょうか?

 これは人間なら誰しも持っている、「身体がやり方を覚えていること」から先にやりたくなるという性質が原因です。

確かに……。慣れている作業のほうを優先してしまいます。そちらのほうが時間がかかる作業だとしても……。
慣れって凄いですね。この場合はあまり良くないのですけれど……。

p.090

書くスピードは格段に速くなりました。しかし人間の脳は縄文時代から大して変わっていないので、考えるスピードも変わっていません。

 だから誤字脱字のミスは絶対に起きます。

どうして、どんなに注意しても文章をミスしてしまうのか、不思議でした。考えるスピードと手を動かすスピードが一致していないのですね。納得しました。

少し話が違いますけれど、モーニングページを手書きにするのは、書くスピードに脳のペースを落とすためだそうです。こちらは、余計なことを考えすぎてしまうから、脳を疲れさせようという作戦。これによって、脳がクリアになるそうです。
実践したところ、少しだけ気持ちが楽になる気がしました。脳が疲れたのか、書くことでスッキリしたのか、両方なのか……わからないですけれど。何であれ、楽になるのなら良いことです。

p.091
“音読するとミスを発見できる”
自分が書いた文章は声に出して読んでみることにします。きっとうっかりミスがあるはず……。

p.100
“人には絶対見せられないようなことを書きなぐって精神の安定を保つことがあります。そんなときは、A4のコピー用紙に思いの丈をぶちまけたあと、細かく破って燃やすか、水にぬらしてギュッと絞ってからゴミ箱に捨てています。”
わたしの場合、ゴミ箱の上で、ハサミで紙を細かく切ってそのまま捨てています。
手で破るのもいいのですけれど、ぐにゃっと曲がってうまく切れないことがあり、ちょっとストレスなので……。スッと切れるハサミが好きです。

水に濡らすのは考えたことがありませんでした。文字が滲んで読めなくなるので、いいですね。

p.103

集中できないのは、あなたに集中力が足りないのではなく、

・シチュエーションが整っていない
・相手(仕事)のことをよく知らない

 このどちらかが原因なのです。

嗚呼、なるほど。そうかもしれませんね。

p.113
“意識が飛びそうになったら呪文のように「今、〇〇をしている」と唱えてみよう。”
「今、」と言うのがいいのでしょうか……。いま、此処。現在だけに集中……。

p.114

 1日のうちで「今、乗っている!」と感じたら

・時間帯
・場所
・やっていた作業
・気分

 を書き残してみてください。
 記録に残すことで、自分の集中のバイオリズムがわかってきます。

わぁ……これは把握しておきたいです。メモメモ……。

p.116
“1つのことに集中するあまり、他のことが手につかなくなってしまう。集中しすぎて寝食を忘れてしまうことも。”
よくあります。集中しすぎてしまうこと。
立ち上がると疲労感に気づいて、腰の痛みにハッとする日々です……。

p.124
“人間には、一気に頑張ると「あんなにやったんだから、当分やらなくてもいいよね」と考えてしまう傾向があるからです(心理学用語で、モラル・ライセンシングといいます)。”
へぇ……! この現象に名前がついているのですね!
過集中も同じようなことなのかもしれないですけれど、その後どっと疲れてしまいます。しばらくはいいかな、という気持ちになります。
何事もほどほどが一番ですね。

p.131
“メインの作業に「しまう・閉じる」を加えてみよう。”
タブを開きっぱなしにしてしまうのは、よくあります……。作業が終わった安心感から、「タブを閉じる」まで考えることができていないのかもしれません。閉じるところまで一括りの仕事と考えるようにします。


2023/03/11 p.136-163

p.140

〇〇の件について(報告/連絡/相談)なのですが
今よろしいですか?

一言添えるだけで、全然違いますよね……。しゃべる時意識します。

p.152
“会議の終わりに「何を」「誰が」「いつまでに」を明確に”
この3つのうち、1つくらい、うっかり抜けてしまうのですよねえ……。
チェックシートを用意しておいたほうがいいかもしれません。「この話をする時はこれを確認する」……それがわかっているだけでも、ずいぶん違う気がします。

p.153
“まずは「はい」か「いいえ」と理由のみで終わらせてみましょう。”
うーん……そうですね。つい、しゃべり過ぎてしまうのはあるあるです……。


2023/03/15 p.164-173

p.166
“自分が疲れていることを自覚できていませんでした。”
わたしも毎回自覚できません……。身体の変化のほうが先に出て、「あれ? もしかしてストレスを感じている……?」と気づきます。


2023/03/16 p.174-185

p.174
“そもそも、自分が頑張れたのならそれでよしなのです。それで達成できない目標は、まだ身の丈に合っていないのだとあきらめるのはどうでしょう。”
プラス思考の先輩がこのようなことをおっしゃっていました。考え方をきちんと取り入れたいです……。
自分はスーパーウーマンではないので、凡人なので、できないことがあっても仕方ありません。少しずつ成長していけば良いです。

p.176
“真実を知ったところで誰にもメリットはない”
知らなくて良いことも、あるのですよね……。この世には。


2023/03/17 p.186-215

p.194
“メモを書く先は仮置き場であって、長期間保管に耐えうる倉庫ではありません。”
本当そうなのですよね……。
なかなか時間が取れず、放置してしまうのですけれど……。時間が経てば経つほど、どういう意味だったかわからなくなってしまいます。

p.196-197
結論「結論をもう一度伺ってもいいですか」
理由「その理由をもう一度教えてくださいますか」
事例「例えばどんなことが考えられますか」

これ、聞く時もそうですけれど、話す時も意識したいです。当てはめてしゃべることができているか確認すると、伝わりやすくなりそうです。

p.212
“「仕事の要領」の実体はノウハウでしかなく、天賦の才ではない”
知っているだけでグッとよくなりますからね。どんどん吸収していきたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月17日
読了日 : 2023年3月17日
本棚登録日 : 2023年3月7日

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