【インテリジェンスはたいていの場合に必要であろうが、勝利の十分条件ではないのである】(文中より引用)
南北戦争や第一次・第二次世界大戦を振り返りながら、戦争におけるインテリジェンスの有用性とその限界を研究した作品。著者は、英サンドハースト王立陸軍士官学校で戦史を教えたジョン・キーガン。訳者は、公安調査庁などに務めた経験を持つ並木均。原題は、『Intelligence in War: Knowledge of the Enemy from Napoleon to Al-Qaeda』。
訳者あとがきでも触れられているように、ともすれば万能薬のように語られてしまうインテリジェンスについて、その役割の限界が存在することをしっかりと示した良作。地に足のついた議論を進めるためにも参考となる一冊でした。
大著ですが価値はあります☆5つ
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
安全保障・インテリジェンス・危機管理
- 感想投稿日 : 2023年8月16日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2023年8月16日
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