【世界的な規模で長期の複雑な交渉や利害調整、そして最終的には各国の妥協の末に、現在の海洋秩序が誕生してきたと考えてよい】(文中より引用)
主にイギリスやアメリカといった大国に主導されながら、いかにして近現代の海洋秩序が成立してきたかを概観した作品。著者は、『世界を動かす海賊』などの著作で知られる竹田いさみ。
描き方によっては茫漠としてしまいそうな広大なテーマを、見事に約250ページに収めこんだ力作。時にコラム的な話題で読者を巧みに海の世界に誘いながら、海洋から見た世界史を丁寧に著述してくれています。
新書のお手本のような一冊☆5つ
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国際政治・外交・世界史
- 感想投稿日 : 2020年2月24日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2020年2月24日
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