危機の外交 岡本行夫自伝

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  • 新潮社 (2022年4月15日発売)
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感想 : 6
5

【日本外交とは7割がアメリカといかにつきあうかで決まってくる】

外務省入省後に主にアメリカ畑を歩み、退官後も総理大臣補佐官等を歴任して日米関係や沖縄に尽力し続けた岡本行夫。新型コロナで死去する直前まで推敲を重ねた自伝であり遺稿です。

どういったことを成し遂げたかという点や、後半に綴られる日本外交論も非常に興味深かったのですが、何にも増して本書の白眉は自身の家族とその生い立ちを綴った序盤パートではないかと感じました。岡本氏に代表される「安全保障は右、歴史問題は左」という立ち位置が、個人の記憶と結びついて息づいていた世代があったんだなと目を見開かされる思いでした。

やはり自伝も尋常ではありませんでした☆5つ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2022年7月1日
読了日 : -
本棚登録日 : 2022年7月1日

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