毎日新聞社会部 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社 (2012年3月24日発売)
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 33
感想 : 2

諏訪メモの話が特に衝撃だった。松川事件最高裁で、何人もの被告人の死刑など→有罪破棄の決定的な証拠になった「諏訪メモ」。そのありかを尋ねる弁護団に対して最高検は「知らない」と突っぱね続けていたが、上告後、最高裁に係属中、毎日新聞の福島支局の若手記者が、ある日検事正に聞くと「うん。諏訪メモはここにある。」これを毎日新聞が報じたことで、弁護団が最高検にこのメモを提出するよう求めたが最高検はこれを拒否、結局最高検から極秘のうちに東芝工場に返されて最高裁が提出命令を出すという流れに。
こういう形での真実への迫り方もあるのか、と…。
他にも、終戦の日の新聞発行、社会部から見た西山記者事件、ロッキード事件のスクープをとってく過程など。違った観点から、戦後の「著名」な刑事事件の数々をみることができて面白かったです。
ぶちょーがある日貸してくれました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年10月13日
読了日 : 2013年10月13日
本棚登録日 : 2013年10月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする