野生動物学者である著者の小説処女作だと聞いて興味を持ち読み始めた。
物語は「湿地の少女」カイアの生涯が綴られていくのだが、湿地で男が亡くなっているのが見つかるところから話が始まり捜査が行われる1696年と、カイアの成長をたどる1952年以降を、行き来しながら進行していく。最初は何故このような構造となっているのかわからず、しっくり来ないまま読み進めた。それにしても男は事故死なのか殺人事件なのか、事件だとすれば犯人は誰なのか。
それでもガイアが愛する人々に次々と去られ孤独に生き成長していく過程に引き込まれて行った。なんという人生か!
物語は最後には思いもしなかった結末をむかえるのだが、カイアが諳んじていた詩の作者の謎も同時に明かされる。ネタバレとなるのでこれ以上はかけないのですが(笑)
久しぶりの力作を読み満足感いっぱいで読了しました。
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- 感想投稿日 : 2024年3月11日
- 本棚登録日 : 2022年12月9日
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