乙嫁語り 1巻 (青騎士コミックス)

著者 :
  • KADOKAWA (2009年10月15日発売)
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本棚登録 : 7752
感想 : 682
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中央アジアが舞台です。
「乙嫁」という言葉通り、「お嫁さん」にスポットが当てられています。

全体的には日常風景シーンが多く、民族による文化の違いも描かれたり、他民族との衝突もあったり…と、文章にして書いてみると「堅苦しくて地味な漫画だなぁ」と思われそうですが、読んでみるとかなり面白い。
そもそものきっかけは漫画喫茶でして、何らかの特集コーナーに置いてあったので読んでみただけなんですが、思った以上に面白くて結局購入したほどです。

1~2巻は、アミルという20歳の女性が主役。
彼女が12歳のカルルクの元へ嫁ぐところから始まります。
こんなに年齢差があって上手くやれんのかな…と思ったら、カルルクは年の割に落ち着いた物腰の少年で、年上だけどちょっと天然入ってるアミルとは、なかなかお似合いの夫婦でした。
物語の途中、アミルの実家が「アミルを返せ」と襲ってくるんですが、実家の思惑は「別の男に嫁がせるため」。しかもその別の男ってのが、とんでもない暴君。
そもそもアミルはもうカルルクの元に嫁いだわけなので、上手くやっている嫁を別の男に渡すはずもなく、カルルクや一族、そして他の村人たちが一致団結して追い払います。
この時カルルクもアミルを守るために奮闘するんですが、これをきっかけに、姉弟のようだった二人の仲が進展しました。
読んでてニヤニヤします(´~`*)

3巻は、カルルクの家に居候していた英国人スミスが主役。…というより、この漫画の主人公が実はスミスだったらしい(笑)
2巻の終わりでカルルクの家を出たスミスは、旅の途中でタラスという女性と出会い、お互いに惹かれ合います。
しかし結婚に関する文化や風習の違いにより、最終的に二人は引き裂かれてしまいます。
二人の悲恋物語が中心ですが、アミルやカルルクも少し登場したのが嬉しかったですvv

4~5巻は、ライラ・レイリという双子の姉妹が主役。3巻でタラスと別れたスミスは、この双子と出会い、しばらくその村に滞在します。
双子の姉妹は、二人で同じところに嫁げるようにと、イケメンで金持ちな兄弟を探し回ります。
結婚相手は父親が決める風習があるため、結局二人は幼馴染の兄弟であるサームとサーミのところに嫁ぐことに。
最初は不満たらたらな双子だったけど、なんだかんだで兄弟とは仲が良く、円満に結婚式は終了。
3巻とは打って変わって明るい物語だったし、双子と兄弟のやり取りも可愛くて、やっぱりニヤニヤしながら読みました(*´∀`*)

6巻は、再びアミル編。主人公のはずのスミスはいません(笑)
アミルの実家が再び襲ってきます。
しかしアミルの兄・アゼルは、1~2巻の時点から葛藤しており、最終的にはアミルを助けることを選びました。
アミル編だけど、アゼルが主役かもしれません。それくらいアゼルが大活躍。逞しい肉体美も拝めます(笑)

現在は6巻まで発売中。
この巻において、ようやくアミルの実家との諍いも終わりそうです。
アゼルが今後どうなるのかが気になるんですが、あとがきによると、7巻はまたスミス視点に戻るみたい…? 気になるなあ(´Д`)

この漫画自体が、どういう風に終わりを迎えてくるのか全く予想つかないので、ただただ目が離せません。
次巻以降も楽しみです(*´▽`*)

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ(その他)
感想投稿日 : 2014年1月24日
本棚登録日 : 2014年1月18日

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