SHOWROOM創業者、前田裕二の著書。
内容は大きく分けると二本立てで、
①路上で弾き語りをしていた幼少期から、投資銀行での日々、南場智子との出会いから起業まで、これまでの歩みの振り返り
②前田流のライブストリーミング、コミュニティビジネス論の解説
に分かれている。
熱さ・クレバーさ・繊細さを兼ね備えた前田氏のサクセスストーリーを追体験するだけでも人生の参考になるが、世にある多くの企業家が書いているそれとは違って、自社のビジネスの可能性や、それがなぜ流行ると踏んでいるかの論理まで解説してくれていて、ビジネス視野を広げるという点でも勉強になった。
どんな時も揺るがない信条(宇田川さんの影響)
・相手の論理で考えて行動する
・あらゆる人のことを好きになる
苦手な人には「〇〇さんが好き」と100回唱えて電話する
相手のことを好きになる方がいい
・一人でできることは限られているから
・誰からもサポートしてもらえる環境を作れるから
・好かれている相手だからこと、助けようと思える
→「自分を好きになってもらおう!」と思ってはいけない。好きな相手のことを知ろうとする、共感しようとする(秋元康の話もそう)
→相手を好きになるには、自己余裕も必要だな・・・
スナックが潰れない理由
・モノではなくヒトが消費理由になるから
・ストーリーがあるから
前向き課金の重要性
・無料が当たり前の時代に、いかに前向きにお金を使えるか
・他人から強制されない消費は、そこに主体性があるため。ポジティブであたたかい感情が生まれやすい
コミュニティが深まる要素
①余白があること
→完璧でなく、「俺が作っていくんだ」と思える
②クローズドで常連客がいる
③仮想敵を作る
→あいつに勝てるよう俺が応援するぞ
④共通言語がある
⑤共通目的やベクトルがある
結果を出すには
・とにかく頑張るということ
・朝5時には会社にいて、みんながやることを午前中に終わらせていた
プロの歌手に勝つには
・技術を磨いても勝てない
・聞き手にとってのストーリー次第で、下手な歌でもお金を稼ぐことができる
- 感想投稿日 : 2020年6月21日
- 読了日 : 2020年6月21日
- 本棚登録日 : 2020年6月21日
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