増補 広告都市・東京: その誕生と死 (ちくま学芸文庫 キ 17-1)

著者 :
  • 筑摩書房 (2011年7月8日発売)
3.84
  • (11)
  • (23)
  • (15)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 278
感想 : 14
4

 北田さんは、東浩毅氏との対談で知った気がする。

 職場で、都市論を探していたときに、偶然本棚から発見。一度読んでみたかった。

 広告論とかメディア論とか難しく語っているが、渋谷の盛り場論として理解できる気がする。

①1980年代までは、西武が西武百貨店からパルコまでを道路や周辺の土地利用も含めて、劇場化して、人を呼ぼうとした。それにつれて、東急も道玄坂側で頑張った。

②しかし、1990年代のバブルがはじけてから、そういうまちを劇場にして、一定の雰囲気をもった商業展開は、商業資本側の弱体化もあって下火になった。

③しかし、今でも、渋谷は、若者たちには、便利なまち、特別ではないけど、行けば何でもそろうまちとして人気を持っている。

 自分は、1980年代の西武系の人たちの熱気のこもった雰囲気を知っているので、ああ、バブルだったんだな、今の方が渋谷もわかりやすいなと思う。

 これから、駅の再開発など周辺開発が進むと、東急のイメージが渋谷は前面にでてくるような気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 都市計画
感想投稿日 : 2011年10月31日
読了日 : 2011年10月31日
本棚登録日 : 2011年10月31日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする