なぜ会社は変われないのか: 危機突破の風土改革ドラマ

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2003年11月1日発売)
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感想 : 64
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日本企業の多くで、程度に差はあれ、ありそうな事象をテーマにしてる本。
個人個人は本気で頑張っているけど、組織としてはなかなか機能していない会社がモデル。

こういった組織を変えるには、言い出しっぺが損をする、何も変わらない、という傍観者(仕事は全力でしているものの自分の与えられた裁量の範囲でのみしてる人も含む)の2割を信頼関係で結び、耕す必要がある。
実際、本書はこの耕す部分に大半を割いているほど根本であり、重要なテーマ。

組織としてのゴールは、統一的な判断基準を持ち、個人個人が自分で考え意思決定することが大事って書かれてる。
その中での大きなテーマの一つは、「衆知を集めて一人で決める。」これは独裁的な意味でなく、個々が自律的に行動しながら全体としては秩序を持っているというイメージ。そして個人目線で言うと、本気で失敗するいう成長の機会にもつながりますよ、ということが書かれている。

自分としても「自律的に行動する」というのはもうしばらくテーマになりそうだなと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス書
感想投稿日 : 2020年6月16日
読了日 : 2020年6月16日
本棚登録日 : 2020年6月16日

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