給食のおにいさん (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2013年10月10日発売)
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感想 : 190
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有名なレストランで腕を磨いてきた佐々目宗。
夢をつかんだ矢先に、挫折。
都立若竹小学校の臨時給食調理員として1年の契約で働くことになる。

また「頑なで独りよがりな彼が子どもと学校関係者によって、心を開いていく」系?なんて読み始めた。
けど、給食って深い。
コスト、栄養、調理時間、残菜率との攻防。
そこに、曲者の栄養管理士が絡み、子どもが絡んでくる。
保健室登校、ネグレクト、アレルギー。

子どものクラス懇談会で先生が「この学年は給食の残しが少ないんです!」と誇らしげに毎回言うのってなんでだろうと思ってきたけれど、これが現状なのかと唖然とする。
うちのちびちゃんは食べる子達なので、全く理解できていなかったわー。
毛利さんが今後変わるのかしら。
由比先生との関係は?
なんだかその後が気になってしまった。

「この複雑な味わいは、雑多に放り込まれたたくさんの具材がベースの鶏スープに溶け込んで醸し出されたものだ。そして一期一会。二度と同じ味は再現できない。」

「食べられるうちに、食べたいものを思い切り味わうんだよ。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年11月8日
読了日 : 2016年11月1日
本棚登録日 : 2016年10月30日

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