8巻の初読では気づかなかったと思うけど、この巻を読むに当たって読み返したとき、確か自宅でキョウコが探偵のコスプレをした辺りで、「あれ、こいつ探偵さんでは?」と思った。ただ、名前が違うという単純な理由でその可能性を切り捨てたんだけど、今巻を読むと推測通りだった。というか、自分が気づくのが遅すぎたまであるだろう。探偵の話題が出た時点で勘の良い人なら気づいておかしくない。
だから、感想を書き始めるまで「概ね予想通りだなあ」と考えていたけど、むしろここまで分かりやすく伏線を張っているなら、読者がそれを理解している前提で、もう一段深い楽しみを用意している可能性もあるんじゃないか、という気がして来た。つまり、もっときちんと読み解けば、評価はもっと上がるのかも知れないと、今は思っている。
ただまあ、それを差っ引いても、主人公を殺させないために殺し合うとか、渦中の本人が現れちゃうとかはさして突飛でもないし、これで「ナズナちゃんに殺してもらうことが、夜を終わらせること」だというのなら、描き方によってはストレート過ぎるという危惧もある。次巻を読まないと、ちゃんと位置づけきれないかも。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年12月19日
- 読了日 : 2021年12月19日
- 本棚登録日 : 2021年12月19日
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