律令国家と万葉びと (全集 日本の歴史 3)

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  • 小学館 (2008年2月26日発売)
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感想 : 12

中央図書館で読む。再読です。前回、どこで読んだのか記憶がない。このシリーズは、珍しく読破できそうです。この手のシリーズものを読破したことはありません。その意味で、非常に珍しいです。それだけ、暇なのでしょう。興味を持ったのは、日本の官僚制です。歴史の教科書では、内発的な理由で、官僚制は整備されたと指摘されています。しかし、この本は別です。外交交渉のためだと指摘している。対隋交渉は失敗しました。何故ならば、国内制度が未整備だからです。官位すらないのです。どんな権限があるのかすら分かりません。隋から見れば、文明国ではありません。そのため、日本は、官位を整備しました。その官位も、時代とともに、変化しました。最初は、韓国風でした。これは、韓国の影響が強かったからです。それに対して、中国風になります。交渉相手が変わったからです。こう考えると、格式の意味が理解できます。律令は建前に過ぎないのでしょう。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2012年9月22日
本棚登録日 : 2012年9月22日

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