鬼畜 (二見書房 シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房 (2012年1月24日発売)
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本棚登録 : 271
感想 : 36
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これが同作者様の「ピジョン・ブラッド」などの様な、特異な体質により男達を狂わせるとか、耽美な世界観で描かれる”絶対美”をもった受けの話ならば、説得力もあったと思うのですが…。

そこに居るのは不憫な受けと、ただのサイコパスです。
まして私が期待していたような、近親もの特有の背徳感など無く…。

近親万歳!ヤンデレ万歳!で手に取るのは危険だと思います。
萌えを期待すると痛い目を見ます。

ネタとしては面白いのですが、受けの行く末を想像すると悪寒が。
でも、何回か読んでいくと、実は受けのお兄ちゃんも、何気に幼少期から受け入れちゃってるんだよね(笑)

工夫次第でもっと良い作品になったような気がしてなりませんが、作者様が描きたかった世界がこうなのだから仕方ない!!

ただ、この作者様の代表作になることは間違いないでしょうし、良くも悪くもここ最近では一番の話題作だと思うので、後学のために読むのも悪くないと思います(笑)

実際私も、2週目からは凄く楽しんでます!
「ないないゴッコ」腹がよじれるほど笑い転げました(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(作者や行)
感想投稿日 : 2012年2月5日
読了日 : 2012年1月26日
本棚登録日 : 2012年2月2日

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