世界初の女性エベレスト登頂を成し遂げた登山家が綴るエッセイ。
2章に分かれていて、第1章は「山から学んだこと」として山登りのエピソードを、第2章は「それでもわたしは山に登る」としてがんに罹患され、それを克服されるまでのエピソードでした。
個人的に山登りはそこまで経験はないのですが(最高峰は燧ケ岳か。小学5年頃です)、集団で行っていようが心理的には孤独なところがあって、肉体的にもだいぶ根性が試されるモノで、これをこなす人っていうのは相当自分と向き合ってて、誇りがあって、色々話を聞いたら面白いだろうなぁ、という先入観?めいた感覚があります。
第1章はまさにそれを裏付けてくれるもので、ゾッとする話や集団をうまく統率した話、山の神秘まで、なんだか憧れを抱くようなものでした。
第2章はがんの診断を受け、それでもメゲずに色々な活動をして、ハードなスケジュールの中で手術を受け、快癒後に海外の山に登るというもの。
何が人生を楽しくするかについて、若輩者の自分に語れることはあまりないものの、この本から学べることは、入れ込める、大好きな何かを持つこと。
あとは、旦那さんと一緒に山に登っているシーンも特に後半に多く出てきますが、共通の喜び・趣味を持つ伴侶と出会うことは大事なんだろうなと思いました。
負けずに、積極的に楽しんでいきたいものです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
旅
- 感想投稿日 : 2016年8月9日
- 読了日 : 2016年8月9日
- 本棚登録日 : 2016年8月8日
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