中国、北朝鮮、そして韓国などが、あわよくば自国の領土、領海に組み入れようと隙を伺う南西諸島。
その島嶼部を防衛し、万一上陸占領された際には奪還作戦を担う部隊として、防衛大臣直轄の部隊として発足した最精鋭部隊、西部方面普通科連隊。
自衛隊への取材を続ける著者が、その西部方面普通科連隊を端緒に、部隊発足の経緯、さらには陸上自衛隊の練度、隊員の意識、そして地域との連携。
さらには他の地区で廃止される部隊の姿などを丹念に描く。
法的な存在根拠の有無、政治、国民の意識のズレなどとは無縁なところで、国土を守るために訓練し、備える陸上自衛隊。
その姿を、我々は災害派遣等の現場報道などで見かけるに過ぎないが、彼らは戦力としても上等、一流の軍人である。
国権の発動たる戦争は認められていなくても、国際協力のもとに行われるオペレーションに参加するために、戦力を保持し、必要とあらば武力行使も辞さないというのは、国際社会への貢献を国是とする我が国には、必要なものではないだろうか?
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- 感想投稿日 : 2017年8月20日
- 読了日 : 2017年8月18日
- 本棚登録日 : 2017年8月18日
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