ああああ待ってた新刊!書評上げるの遅(以下略)
別にBLであろうがなかろうが面白いものは面白いし、あくまでストーリーはホラーであって、ニアなのを良い事に「これならば読める」みたいな事言われると「男が好きなんじゃない。お前だから云々」的地雷な気がして、いっそ抜け出せなくなった頃に有無を言わせずガチにして面白さを認めさせてやりたくなります。いっそそれで「BLじゃなければ良かったのに」とか言わせた時点で勝ってる気がします。
なあんてむしろ比較的NLに対して同じような事やってるので、ちょっと通りすがりの挨拶程度に流して下さい。でも自分は面白かったら最終的にひっくりかえされても「読んで良かった」と思える。どう考えても無理矢理感満載だとさすがに萎えるけど。
それもこれも三角くんがモテモテ(体質的に)すぎて三角どころか四角関係みたいになってるわ、特に冷川さんがいきなりヤンデレみたいになってきたのがいけないんだとは思うんですが…。
個人的にはもっと「非浦英莉可」を追っていくような話なのかと思いきや、前回でいきなり本人出てきちゃって「あれえ?」と思っていたら、ここへきて非浦英莉可自身がなかなか面白い立ち位置になってきた。良い意味で予想を裏切られたときのワクワク感を感じられる事も少なくなってきたので嬉しい。
相変わらず霊症の描写は、シンプルなのに恐ろしく怖い。そのシンプルさが妙なリアリティを与えていて本当に怖い。血とかグロさとか微塵も無いのにこの怖さは、本当に何か憑いてるんじゃないかとつい周りを確認してしまう…(震)。いっそこのニアエロい描写が入ってくれて救われてるくらい…ありがとう…。
ヤマシタさんの描く登場人物達の目がまた、他の漫画の時と何も描き方は変わらなそうなのに、何故か瞳孔開いちゃったような、何処を見ているかわからない感じがして面白い。ふとした瞬間に一気にどこかへ連れて行かれそうな危うさとか、見えざる者の側にいる落ち着かなさみたいなものが感じられて、全体的に冷ややかな空気感をつくっている。
ホラー作品ってそこまで嵌る事も余りなかったのだけど、これは今続きが一番気になる漫画の一つです。
- 感想投稿日 : 2015年2月25日
- 読了日 : 2015年2月25日
- 本棚登録日 : 2015年1月6日
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