終戦後、なぜ日本に帰らなかったのか?
この問いを残留日本兵14人にインタビューする。その理由はさまざまであり、その理由により当時の日本の空気を感じることができる。なかなか興味深いエピソードが沢山ある。今、戦争を経験した人がいなくなるなか戦争というものを知ることができる。戦争が日常だった。今の人が考える戦争と当時の人が考える戦争は違う。当時メディアも一般の市民も戦争に熱狂したであろうことが窺い知れる。祖国のために戦争で死ぬことを教えられ、それを厭わず戦地に向かう。敗戦の混乱で、ある者は異国の独立戦争に身を投じた。またある者は逃亡した。そして異国の地で家族を持ち、その地で骨を埋めた。日本のことを思いながら。
彼らが戦ったからこそ、今の日本がある。
それを強く思った。
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- 感想投稿日 : 2022年3月8日
- 読了日 : 2022年6月29日
- 本棚登録日 : 2022年1月28日
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