スウェーデンのミステリ『ミレニアム』三部作シリーズの三作目・上巻。
二作目ラストの直後から物語が始まり、新たなテーマへつなぐ序章がやや長く続く。新たなテーマとは、宿敵ザラチェンコと深い関わりのあるスウェーデン公安警察の闇だ。スキャンダル暴露を防止するため、公安警察の面々がミカエルやリスベットたちの周りに不気味に忍び寄る。
瀕死の重傷を負ったリスベットが病院に縛りつけられているので、前二作に比べてストーリーは単調に感じるが、代わりにリスベットを守ろうとする”狂卓の騎士”たちの動きが絡み合って退屈しない。リスベットが待望の武器を手に入れて動き出したところで上巻は終了。
このシリーズは、物語の核心が徐々に明らかになっていくので、第一作から順番に読んだ方がいい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学・評論
- 感想投稿日 : 2013年10月19日
- 読了日 : 2013年10月16日
- 本棚登録日 : 2013年10月19日
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