英雄たちの朝 (ファージングI) (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ウ 21-1 ファージング 1)
- 東京創元社 (2010年6月10日発売)
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感想 : 40件
英国がナチスドイツと和平条約を結んだ世界という設定。”ファージング”三部作の1作目。
ヒットラーと手を結んで英国に平和をもたらした有力政治家の一人が、田舎の邸宅で殺害される。ここから、英国政治を牛耳ってきた派閥の力関係と、迫害を受け続けるユダヤ人と英国民の複雑な感情が入り乱れるのだが、肝心の殺人事件の捜査が場当たり的で、興を削がれる。
あっけなく犯人も判明し、登場人物のほとんどが大した役を与えられないまま話が終わってしまった。SFとしてもミステリとしても中途半端。一体何を書きたかったのか、今もって不明。三作全部読んだら、作者のメッセージが見えてくるのだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学・評論
- 感想投稿日 : 2011年4月23日
- 読了日 : 2011年4月21日
- 本棚登録日 : 2011年4月23日
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