もしも虫と話せたら:昆虫が教えてくれた生きづらい世の中を生き抜く自然の鉄則15

  • プレジデント社 (2020年8月6日発売)
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じゅえき太郎さんの絵も好きですが,内容が「響く」.
ムシできないコラムでは虫の知識がつきます!
外で見る蟻は若い蟻じゃなくて年を取った蟻とか,羽じゃなくて翅が正しい表記とか.

オオクロアリ:「何かほしい」と思ったら、まずは「何かあげる」。
 ☞自分の利益を考えるのなら,まずは相手に利益を与える

サバクトビバッタ:一番変えやすいのは自分自身だぞ。
 ☞つらいとき,周りを変えようとしないこと.自分を変えるほうが間違いなく簡単だから.

サカダチゴミムシダマシ:どんな生き物も結局、「つらい」と「うれしい」を繰り返していくしかないんです。
 ☞「つらい」がないと,本当の「楽しい」「うれしい」もない

サハラサバクアリ:「逆にチャンスじゃね?」
 ☞「ピンチはチャンス」ってありきたりの言葉だけど生き物の心理をよく表している.

カイコガ:生き物はね、慣れちゃうの。
 ☞頼りになる人がそばにいるのはリスク.その人に頼る生活に慣れて,いつの間にか一人では何もできなくなっちゃう.

ナナホシテントウ:自分が相手を責めたくなった時は、大抵自分も責めたい時だって。
 ☞世の中にある争いのほとんどは「正義」と「正義」がぶつかっているんだから,相手だけが悪いとは言えない.

オオコノハムシ:長所の裏には必ず短所がある
 ☞人に誇れる長所があっても,その裏には必ず短所があると自覚しておくこと

ヘラクレスオオカブト:好きになってもらえたら、短所に注目されることは少ないんだ。
 ☞「特徴×特徴」で勝負する.アピールポイントは2つかけあわせて,存在感を際立たせる.

ピーコックスパイダー:伝えなければ、相手からすれば思っていないのと同じなのさ。
 ☞相手に対して「なんで分かってくれないんだ」と不満を抱いたとき,そもそも相手が本心に気づいているかはとても重要.

クサカゲロウ:基本的に生き物って、近くにいる存在と衝突してしまうんです。
 ☞「1対1」の問題をひとまず置いておいて,「二人」にとっての共通の問題を見つける

ニホンミツバチ:「みんなの幸せ」と「個人の不幸せ」はせっとなの。
 ☞集団で生活している限り,理不尽な犠牲は必ずあるもの

ウラナミシジミ:そこまでこだわりのない部分は、積極的に妥協する。
 ☞優先順位の低いことは積極的に妥協したほうがよい

エダナナフシ:生き物は大きくなると、凝り固まって、変化に対応できなくなるんじゃ。
 ☞本当の強さとは,「傷つかないこと」ではなく「傷ついても再生して前に進めること」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月7日
読了日 : 2021年2月7日
本棚登録日 : 2020年12月26日

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