『クイーンの定員』にも入ったオカルト探偵モリス・クロウの短編集。
クロウの捜査手法は事件現場で眠って夢の中で手がかりを見るという怪しげなもので、扱う事件は自分が興味を惹かれた館や美術品にまつわる不可能犯罪系が多い。クロウ自身も謎めいた怪しい老人なので萌え〜というわけにはいかないが、絶世の美女である娘がいたり、いつも(なんだかんだ言い訳しながら)額にバーベナの香水を吹きかけたりして、キャラが立っているので印象深い。
ちょっと異色の探偵だが、トリックはわりと普通で雰囲気はクラシックな本格。なかなか楽しめた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ海外
- 感想投稿日 : 2013年8月20日
- 読了日 : 2013年8月20日
- 本棚登録日 : 2013年8月20日
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