どうしても嫌いな人: す-ちゃんの決心

著者 :
  • 幻冬舎 (2010年8月1日発売)
3.88
  • (172)
  • (237)
  • (181)
  • (26)
  • (5)
本棚登録 : 1746
感想 : 267
4

誰にでもこんなこと、あるのかなあ。
タイムリーで、読めてよかったと思えた優しいコミックエッセイ。
なんとか気持ちを切り替えて、嫌いな人を、嫌いという気持ちを、我慢する自分を受け入れ、認めようとしてきたすーちゃん。
疲れ切って、どうにもならなくなる前に、決断する。
p132ページからの独白に、泣けそうな思いと、勇気をもらえた。
「いいじゃん、後のことなんて。先のことの方が、今のあたしには大事なんじゃない?」
「逃げ場がないなら、その部屋にいてはダメなんだ」
「もういいのだ。あそこから逃げるあたしは、正しいんだ」
自分を、自分の気持ちを、守るのは、自分。自分の声を聞けるのも、自分。
また忘れた頃にパラパラと読み返したい。
それにしても、絶妙に嫌な感じの人を描くの、上手いなあ。向井さんも、木村さんも、私もイヤ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月30日
読了日 : 2021年1月30日
本棚登録日 : 2021年1月30日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする