多少読みにくいところもあったが、数学の天才の問題の解き方を順を追って理解することができる、数学が好きな人には非常に勉強になる本だと思う。
第1章に問題を解くための基本的な戦略が示されているが、これらは非常に当たり前のことで難しくはない。しかし実際の問題を解くにあたって、この非常に簡単な戦略のどれを使うか、あるいはそれらをどう組み合わせ、難しい問題をどのようにして少しずつ簡単にしていくかといった判断は、恐らく経験と、もって生まれたセンスがものを言うのだろう。
読んだだけでは全くどういう意図口で取り組めば良いのか全くわからなかった問題が、上記戦略を使って徐々に簡単に解かれていくのを読むと驚愕する。天才というのは頭でわかっていることを、具体的に行動にして実現できる人間を言うのだなと強く感じた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
科学読み物
- 感想投稿日 : 2010年11月6日
- 読了日 : 2010年11月4日
- 本棚登録日 : 2010年9月20日
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