アフォーダンス入門 知性はどこに生まれるか (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社 (2008年3月10日発売)
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本棚登録 : 528
感想 : 39
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2023.05.01

「行為のあるところには、かならず行為を取り囲むことがある。
まわりがあって生きもののふるまいがある。」

環境が、動物の行為にどう影響を与えるか、
環境にはどんな意味が潜むのか、
行為を司る知性とは何なのか、を探る本。

エピローグで引用されている、田中小実昌さんの文章に共感する。
確かに、中学生くらいで初めて遠出した時の違和感と緊張感と高揚感はこんな感じだったかもしれない。

私がいようがいまいが、世界はそこにある。
私がいようがいまいが、世界は動いている。
生きもののふるまいは、世界が動かしている。
生きものがふるまえば、世界も変化していく。
世界が違って見えてきて、私は今日も散歩が楽しい。

ヒトの赤ちゃんの手も、キャベツの根や幼根もぐるぐる回っている。
みんな世界を探っている。

あと、ダーウィンの凄まじい実験と観察のエピソードと、その本質を見つめる力には敬服する。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月9日
読了日 : 2023年5月1日
本棚登録日 : 2022年11月15日

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