例えスネ夫がのび太だけを置き去りにして
どんな素晴しい避暑地へと旅立とうとも、
(いいなぁ~、羨ましいなぁ~)と感じた事は無かった。
だが、
ソフィー・スコット(9さい)の場合は違う。
「やったぁぁぁ!
南極大陸へ行けるんだ!
パパは『オーロラオーストラリス号』の船長でね、
今度、私も連れて行ってくれるんだって!」
なんて嬉しそうにはしゃがれてしまえば、
こちらだって心穏やかではいられない。
いいなぁ~…
シャクルトンが、アムンゼン(←は、達成)が、スコットが
名立たる冒険家達がそこへの到達を夢見てやまなかった
憧れの地へ連れて行ってもらえるのかぁ。
なんて大人気ないジェラシー感じてる自分が若干情けなくもありつつ、
でも、子供目線で見た南極もちょっと面白そうかな。
と、複雑な思いでページを開く。
種を明かせば、実際は南極観察隊であった著者が
そういう設定のもとに描いた物語、であって
やけに詳細な観察日記や、
絶対安全な船(←大事)なので、この地が人を脅かす事などもう無くて、
ちょっとだけ物足りなかった。
観測隊員である著者が世界各地の学校や家庭に南極での経験を送ったメールを元に、実際子供達が描いた絵が一番良かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2014年12月3日
- 読了日 : 2014年12月3日
- 本棚登録日 : 2014年12月3日
みんなの感想をみる