第三帝国の神殿にて 上: ナチス軍需相の証言 (中公文庫 B 1-6 20世紀BIBLIO)

  • 中央公論新社 (2001年7月1日発売)
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「Die verdammte Pflicht:Erinnerungen 1932 bis 1945」の翻訳(2001/07/25発行)。

ドイツ第三帝国の軍需相を務めたベルトルト・コンラート・ヘルマン・アルベルト・シュペーア(Berthold Konrad Hermann Albert Speer)の回想禄の上巻。

上巻ではシュペーアの少年時代から、第2次世界大戦中の独ソ戦でドイツ第6軍がスターリングラードで壊滅するまで記載されています。 本書では、シュペーアはユダヤ人虐殺(ホロコースト)を知らなかったとしていますが、実際には知っており、アウシュビッツの拡張にも関わっていたことが、ドイツ第三帝国時代の報告書で判明しています。 この他にも、いろいろ虚偽があるようですが、戦後も生き残ったヒトラーの側近が書いた本と云うこともあり興味深い内容の本だと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 近代西洋史
感想投稿日 : 2014年4月29日
読了日 : -
本棚登録日 : 2014年4月29日

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