ファンドレイジング(資金調達)を体系的に紹介した本。
ファンドレイジングは単なる資金集めの手段ではなく、
社会を変えていく手段で、
施しをお願いする手段ではなく、
社会に「共感」してもらい、自らの団体のもつ解決策を
理解してもらう行為である。
日本はまだまだファンドレイジングの考え方が
広まっていないが、適切なやり方をすれば、
これから大きな可能性を秘めている。
自分の中での考え方が
変わったとともに、その変わった考え方ベースであれば、
今後どのようなことを自分の団体ですべきか、分かった。
まずは、ファンドレイザーの資格を取る。
☆Key Point
・日本は釣り銭型寄付が主流だが、欧米は社会変革型寄付が主流。
*社会変革型寄付とは、"未来への投資"と思える(寄付したあとの変化を見ていきたいと思わせる)寄付。
ある一定額における「変化」のイメージをしっかりと説明出来ることが重要な要素と成る。→寄付者に成功体験が生まれやすい。
・米国の大手NPO事務局長クラスの年収は2,000万円程度、日本の平均的なNPOスタッフの平均年収は150万円前後。
・ファンドレイジングの基本セットは、「夢」+「物語」+「場」だ。
・メッセージの3階層化=「活動受益者の変化」→「団体の事業分野、地域社会に及ぼす変化」→「国、行政、日本社会、日本人の価値観に及ぼす変化」
・寄付の理由;あいうえお(愛・粋・内輪・縁・恩返し/面白さ)
・ACTION フレームワーク(メッセージ出しの考え方)
(1)Attention;相手の「共感」を得る仕掛け
(2)Change;団体が引き起こす変化のイメージ
(3)Trust;信頼性を補完する情報
(4)Imagination;右脳を刺激するストーリー
(5)Only One;新しい取り組みという印象づけ
(6)Network;他の団体との繋がり
- 感想投稿日 : 2014年1月2日
- 読了日 : 2014年1月2日
- 本棚登録日 : 2013年12月14日
みんなの感想をみる