非軍事の戦争という概念を提示しただけでも価値のある一冊
軍事部門による殺傷力を競う従来の戦争から、多様なアクターを利用した、殺傷に限らない手段を限りない領域で展開し、目標を達成する。
前半はこれまで縁のなかった軍事の歴史にも触れることができ、ワクワクしたが、後半は著者の雑感を含む軍事哲学の様相を帯びており、蛇足であったようにも思える。
中国の著者ということだが、米国を中心に、欧日など、幅広い国の軍事に関する参考文献を縦横無尽に駆け巡っていて、特にバイアスも感じさせない優れた記述に、米中を軸とした新たな時代の到来を今更ながらに感じることができた。
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- 感想投稿日 : 2022年9月9日
- 読了日 : 2022年9月9日
- 本棚登録日 : 2022年9月9日
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