少年漫画の王道を役者の世界でやってのける。
それでいて、自然と現実のものとして理解できる。
急速に成長する主人公を役者の舞台で表現できるのは凄いことだと思った。
最初はメソッド演技のちょい齧りなだけだと思っていたが、色んな演技を纏い、それが故にときに苦悩するキャラがボンボン出てきて、重層的な仕上がりを見せている。
羅刹女編がちょうど終わったこの巻で打ち切りとなったが、本来13巻に抄録されるはずだった大河ドラマ編も順調なスタートで、少年漫画でいうところのボスみたいな大女優も出てきて、これからも期待できる作品だっただけに非常に残念
羅刹女編まででは、まだ構想全体の半分も行ってなかったんじゃないかと思う。
原作者の被害に遭われた方には申し訳ないが、なんとかして続きが読みたい。そんな力を持ったまま終わってしまった作品
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年12月6日
- 読了日 : 2020年12月6日
- 本棚登録日 : 2020年12月6日
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