ねこと国芳

著者 :
  • パイインターナショナル (2012年10月9日発売)
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本棚登録 : 324
感想 : 43
5

2012年発表。


いやぁ〜
可愛い可愛い
可愛いぃ〜い(笑)(>_<)


猫、猫、猫の
まさに猫づくし!


錦絵に描かれた愛らしい猫の姿や、
駄洒落が笑える
猫で描いた東海道五十三次のパロディ、
微笑ましい擬人化した猫たちの姿に
頬も緩みっぱなし(笑)(*^o^*)
↑見て見て、この満面の笑顔



大胆奇抜な発想と抜群のテクニックで
江戸末期の浮世絵界を牽引し、
現在も世界中の
様々な表現者たちに影響を与え続ける
粋でいなせな
ラインを越えていく天才絵師、歌川国芳。



自分は
UFOや心霊やUMAなんかの謎を探る
不思議冒険クラブの部長を
小学生時代に務めてたくらい
不思議な話には目がないんやけど(笑)、

国芳の絵って
妖怪の絵にしても
ちょっと変わってるんですよね。


歌川って浮世絵師は
来るべき未来の姿や
人に見えないものが
見える特別な力を
備えてたんじゃないかって説もあるし。
(有名な「東都三ツ叉の図」っていう浮世絵には、
東京スカイツリーとまったく同じ姿の
背の高い建物が描かれてるのです笑)


常に庶民の側に立ち
権力に抗う反骨精神を
ユーモアたっぷりな画風に忍ばせた様は、
自分の中で
今は亡き反骨のロッカー、
忌野清志郎の姿にダブってきて、
深く共感してしまうのです。



しかし国芳の魅力は
迫力の武者絵や
衝撃的な妖怪絵だけではなく、

実は無類の猫好きとしても知られ、
常に十数匹の猫を飼い、
懐に猫を抱いて作画していたというのは有名な話♪


それだけに
愛情あふれる猫の絵にこそ
彼の魅力が凝縮されていると言っても
過言ではないのです。



本書はオールカラーで
国芳が描いた実に352匹もの
猫の絵ばかりを集めた
画期的な浮世絵ガイドブックです。



しかし江戸時代の生き生きとした猫の姿が見れるなんて
猫好きとしては
たまらんもんがあるし(笑)、

当時の日本人たちが
猫に深い愛着を持っていたことがスゴくよく分かります。



そして猫好きのアナタに声を大にして言いたいのは
しおりのスピン(紐の栞)までもが
な、な、なんと
猫の形になっていること!

猫好きのツボを心得たその遊び心に
万歳三唱しちゃったのは言うまでもありません(笑)(^_^;)



金魚や亀の親子など
猫以外の動物の絵も収録し、
猫好き、浮世絵好き、
江戸文化好きは必見の鉄板本!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2013年2月17日
読了日 : 2013年2月17日
本棚登録日 : 2013年2月17日

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