kikUUiki(初回限定盤)

アーティスト : サカナクション 
  • ビクターエンタテインメント
4.40
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本棚登録 : 736
感想 : 66
5

2010年発表の4thアルバム。

しかしまぁ
デッカい魚になってしまったなぁ〜っていう
一聴しての印象(笑)


憂いを帯びた
どこか切なさを感じさせる
日本語にこだわった歌詞の世界観や、

テクノ・エレクトロニカ、
クラブミュージック経由の
ファンキーでポップな
踊れるサウンド、


計算されつくした音の跳ねと
クセになる浮遊感、
(特にうねるように泳ぐベースが印象的)、

そして
デジタルでいて
ノスタルジックな
唯一無二の個性。


しかし今作もまた
こちらの想像を軽く凌駕する
素晴らしい出来映えに、
ただただ驚くばかりです(>_<)



幾分POPよりになりすぎた前作
『シンシロ』に比べると
どちらかというと
ディープで難解な感じかな。


シングルの
『アルクアラウンド』のような
分かりやすいPOPなものを作ることは
容易かっただろうけど
敢えて安易な方法論はとらずに、
消費音楽だけで占められる日本のヒットチャートを変えていきたいという、
音楽文化全般に関する問題意識や意気込みには共感するし、

まったくもってブレのない
その攻撃的な意志のチカラには敬服します。


アルバムを出すごとに
確実な進化を見せつけてくれる
日本では数少ない
期待に応えてくれる
頼もしいバンドのひとつですよね♪



フルートの音が印象的な
クールで切ない
四つ打ちナンバー
『YES NO』


一撃必殺の
どキャッチーな
ダンスロックナンバー
『アルクアラウンド』

激しく唸るギターロック
『Klee』


ライブで映えるであろう
クラブ仕様のインストナンバー
『21.1』


アッパーでダンサブルな
『明日から』


草刈さん(?)のコーラスが耳について離れない(笑)
歌謡POP風ナンバー
『表参道26時』


そしてこのアルバムのコンセプトを
この1曲に凝縮した
7分にも及ぶ
圧巻のロックシンフォニー
『目が明く藍色』


など
アルバムタイトル通り
ポップさとアングラさが
絶妙に混じりあう
『気空域』の世界観が心地いい、
10年後には
名盤として語られるであろう傑作!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 音楽(邦楽)
感想投稿日 : 2011年4月10日
読了日 : 2011年月
本棚登録日 : 2011年4月10日

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