「考える人」は本を読む (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年4月10日発売)
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本棚登録 : 43
感想 : 8
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雑誌『考える人』の編集長が発行していたメルマガのうち、本に関するものを抜き出した一冊。取り上げられている本は全部で25冊。
読む前から予想していた通り、読後のワタシの第一声は「読みたい本がまた増えた!」だった。取り上げられている本そのものの魅力もさることながら、著者の書く丁寧な文章がとても魅力的で、どの本もキラキラ輝いて見える。
おそらくこの著者はとても優しい人なのだろう。筆致はどこまでもやわらかく、誠実で、読んでいるこちらの気持ちがどことなく暖かくなってくるのを感じる。しかも、どの文章も6〜7分程度で読み切れてしまうし、昼間に頭に上っていた血が静かに下りてきて穏やかな気持ちになれるという効果もあるので、就寝前に読むには最適な一冊だ。
こんな読書案内を書かれた25冊は幸せだろう。こんな言葉はないかもしれないけれど、”本冥利につきる”のはまちがいない。

この25冊のうち、ワタシが読んだのは『小倉昌男 祈りと経営』『モリー先生との火曜日』の2冊。どちらも深く感動した本だ。
未読23冊のうち2冊をポチっとして、数冊をウイッシュリストに入れた。楽しみだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: キンドル
感想投稿日 : 2018年11月18日
読了日 : 2017年7月22日
本棚登録日 : 2018年11月18日

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